新年を迎えるにあたり、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(以下、成都パンダ基地)では、生後約半年のジャイアントパンダ13頭のお披露目会が行われ、可愛らしい新年のお祝いを贈りました。
お披露目会当日、厳しい寒さにもかかわらず、太陽の産室は大変な賑わいを見せていました。運動場には「2023」と描かれた赤いパネル、木の枝に吊るされた札、“新年のギフトボックス”などが飾られ、現場は新年のお祝いムードに包まれていました。飼育員に抱っこされたジャイアントパンダの赤ちゃんが屋外運動場に登場すると、心待ちにしていた来園者から大きな歓声が上がり、シャッター音が引切り無しに鳴り続いていました。
今年、成都パンダ基地では計15頭のジャイアントパンダの赤ちゃんの繁殖に成功し、その中から太陽の産室の「奐彩」(ホアンツァイ)、「北辰」(ベイチェン)、「家欣」(ジャーシン)、「艾琳」(アイリン)、「艾斯」(アイスー)、「文静」(ウェンジン)」の6頭、月の産室からは「吵吵」(チャオチャオ)、「鬧鬧」(ナオナオ)、「科念」(コーニエン)、「徵羽」(ジーユー)、「北侠」(ベイシャー)、「嬌毅」(ジャオイー)、「績然」(ジーラン)の7頭の計13頭の赤ちゃんがお披露目会に登場しました。現在、15頭全頭がすくすくと元気に成長しており、その中で最も重い「嬌毅」はすでに12㎏を超え、一番小さい「福菀」(フーワン)の体重は6㎏ほどあります。
近年、成都パンダ基地では、ジャイアントパンダのより良い繁殖を行えるよう、厳密なプランのもとで繁殖適齢期を迎えたメスのジャイアントパンダを選出し繁殖に参加させてきました。そして、個体群の遺伝的構造を継続的に改善し、良好な遺伝的多様性の保持に努めてきました。現在、ジャイアントパンダの飼育個体群は237頭に達し、人材導入と育成、科学技術を応用した各難関の克服と成果への転化などを通じて、飼育個体群の年間平均増長率は12.2%にまで達し、ジャイアントパンダの個体群の繁栄と発展に貢献し続けています。